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【シードルに合う旬の食べ物】筍のレシピ3選

イギリス

春の味覚「筍」

5月初旬といえば、筍です。

春のような、初夏のような、さわやかで気持ちの良いこの季節の旬の食べ物です。

ゴールデンウィークもこの時期なので、おいしい筍も食べられて、素晴らしい季節ですね。

食感が魅力

筍の魅力はなにより食感です。筍には二つの絶妙な食感があります。

一つは筍の根本の部分にある歯ごたえ。

しっかりとした食感が筍の風味を際立たせてくれます。

もう一つは筍の先端の柔らかな部分。柔らかく滑らかで上品な食感です。

この二つの対照的な食感が同時に味わえるのが、筍の大きな魅力ですね。

栄養価が高い

筍は不溶性食物繊維のセルロースが豊富です。

不溶性食物繊維には、排便を促す効果があると言われています。

また、野菜類の中ではたんぱく質が比較的多く、グルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのアミノ酸が含まれています。

カリウムも多いため、血圧を下げることが期待できます。

筍の選び方

形がよくずっしりとして皮の色が淡黄でつやっとしたものを選んでください。

穂先が開いているものは避け、色は黄色いものがいいです。

穂先は日に当たると緑色になるため、緑色のものは筋も固くなりえぐみも増します。

切り口が変したり、乾いているものは鮮度がよくないです。

根元の赤いイボイボは、成長すると数が増えるため、ないもの、または少ないものがおすすめです。

保存目安は一週間

生の筍はすぐに茹でることが大切です。そのままにするとえぐみが出てきます。

【筍の茹で方】

  1. 切り口の固い部分だけ切り落とします。
  2. 穂先の固いところ(全体の6分の1くらい)を斜めに切り落とします。
  3. 縦方向に(深めに)皮に切り込みを入れます。
  4. 水がたっぷり入った鍋に入れて、水から茹でます。
  5. 筍1本に対して100ml(ひとつかみ程度)の米ぬかを入れます。
  6. 沸騰したら弱火にして50分~1時間程度茹でます。
  7. 根元の固い部分に串がスッと入れば火を止めます。
  8. ゆで湯が冷めるまで、そのまま放置します。
  9. 冷めたら完成です。新しい水に浸して保存します。(水は毎日交換してください)

おつまみになる筍レシピ3選

筍料理と言えば筍ご飯かもしれませんが、おつまみにはならないので今回は割愛します。

どうしても気になる方は他のサイトで作り方を見てください。

そして、シードルに合うおつまみレシピ3選の紹介です。

筍の竜田揚げ

【材料(1人前)】

  • 筍 80g(水煮の1/3)
  • 片栗粉 適量
  • 揚げ油 適量
  • 醤油 大さじ1
  • みりん 小さじ2

【作り方】

  1. 筍はを一口大に切る。
  2. 醤油とみりんを合わせたタレに漬け10分置く
  3. 水気を切って片栗粉をまぶす。
  4. 190℃の揚げ油でいい感じに色づくまで揚げる。
  5. 油を切って盛り付ければ完成。パセリや青のりをまぶすと飾り気がでます。

筍とトマトとしし唐のバター串焼き

【材料(3本分)】

  • 筍 穂先の方1/3の半分
  • ミニトマト 大き目1.5個
  • しし唐 3本
  • バター 20g
  • 塩・こしょう 適量

【作り方】

  1. 筍は縦半分に切ったものをさらに縦3等分に切る。
  2. トマトは縦に半分に切る。
  3. しし唐、トマト、筍を串にさす。
  4. フライパンにバターを熱し、「2」を焼く。
  5. 塩・こしょうで味を調える。マヨネーズにパプリカパウダーをかけたものも合う。

豚肉のチンジャオロース風

【材料(1人前)】

  • 豚肉 100g
  • 筍 半分
  • ピーマン 2個
  • しょうが(みじん切り) 小さじ1/2
  • にんにく(みじん切り) 小さじ1/2
  • オイスターソース 大さじ2
  • 料理酒 大さじ1/2
  • ごま油 適量

【作り方】

  1. 豚肉、筍、ピーマンは全て細切りにする。
  2. しょうが、にんにく、料理酒、オイスターソースを混ぜる。
  3. フライパンにごま油を熱し、「1」を炒める。
  4. 「2」を加え炒める。
  5. 豚肉にしっかり火が通ったら完成。

Thatchers Cider(サッチャーズ・サイダー)

さあ、お待ちかね。シードルの時間です。

今回ご紹介するのは「Thatchers Cider(サッチャーズ・サイダー)」です。

120年の歴史に裏打ちされた伝統の味わい

サッチャーズの歴史は、1904年に遡ります。

サマーセット州の小さな村に住むサッチャー家が、リンゴ園で生まれたりんごを原料に自家製サイダーを造り始めたのがその始まりです。

サッチャー家は代々リンゴ園の経営に携わってきた農家で、今では500エーカーの果樹園を持っています。

サマーセット州はイギリスを代表するりんご産地のひとつで、穏やかな気候と肥沃な土壌が恵まれた環境を生み出しています。

このような自然豊かな地で育ったりんごから造られたサイダーには、格別な味わいがあります。

伝統的な製造方法を大切に守り続けてきたことも、サッチャーズの魅力のひとつです。

りんごの搾り方、発酵方法など、すべての工程で手間暇を惜しまず、丁寧に仕上げられています。

サマーセットりんごの魅力

サッチャーズサイダーの原料には、サマーセット州で収穫されたりんごが使われています。

サッチャーズでは複数の品種のりんごをブレンドすることで、様々な個性を活かした複雑な味わいを生み出しています。

なんと栽培しているリンゴの種類は458種類を超えるそうです。

主要な品種には以下のようなものがあります。

  • ディスカバリー: 甘味は少なく新鮮で爽やかな酸味が特徴で、少しイチゴの風味を感じる。
  • ジョナゴールド: 実が大きく、酸味と甘味のバランスが取れていて、食感がいい。
  • ガラ: 甘くきめが細かく香りが良い。
  • ファルスタッフ:果汁が豊富で、甘みもしっかりありながら、心地よい酸味がある。

このように、それぞれの品種が特徴的な風味や香り、味わいを持っており、それらをバランス良くブレンディングすることで、サッチャーズならではの芳醇で複雑な味が生まれます。

サッチャーズサイダーの多様な魅力

サッチャーズサイダーはラインナップも充実しており、様々な個性派の味わいを楽しむことができます。

その代表格が「Thatchers Haze(サッチャーズ・ヘイズ)」です。


発酵過程で出来るりんご由来の澱をそのまま残した、華やかな香りと上品な苦みが特徴的なシードルです。

甘味がしっかりあるため、澱の苦みが和らいで飲みやすくなっています。

さらに、様々な素材とりんごをブレンドした個性的なシードルも人気があります。

いつもと違う新鮮な味わいを求める人におすすめです。


ドライな飲み口からリッチで甘い味わいまで、バラエティに富んだサッチャーズのサイダーはどれも魅力的で、多様なニーズに応えることができます。

サッチャーズサイダーと英国の食文化

サッチャーズサイダーは、英国の豊かな食文化ともマリアージュを遂げてきました。

英国の伝統的なパブでは、相性の良いスナック類との組み合わせが楽しめます。

スコーンやソーセージロールなどはシードルのおつまみにもぴったりです。

さらに、チェダーチーズはサマセット州の名物なのでシードルを合わせるのも英国流の味わい方です。

フルーティでキレのあるサイダーがチーズの豊かな風味を引き立てます。

シードルと筍を合わせる

さて、筍とサッチャーズサイダーの魅力をお伝えしてきましたので、合わせて味わいましょう。

紹介したサッチャーズサイダーは瓶でしたが、今回購入したものは缶でした。

グラスに注いでみると、非常に泡立ちがよく、濁りも見て取れます。

「CLOUDY」と書いてあるのが、濁りを意味しています。

料理と楽しみます。

まずは竜田揚げから。

サクサクの衣にゴリゴリの筍の食感が気持ちいいです。

揚げ物とシードルの組み合わせはバッチリで、シードルがグビグビすすみます。

竜田揚げにはレモンをかけてもよかったかもしれません。

続いては串焼きです。

筍の香りとバターの香りがマッチしています。

焼いたトマトとしし唐はマヨネーズをつけて食べるのもいいですね。

シードルはバターととても相性がいいので、これも素晴らしい相性です。

串で持って軽く食べるのも、このシードルの雰囲気とマッチしています。

最後は豚肉のチンジャオロースです。

香ばしい味がしっかりとついていて、筍とピーマンの食感もよく、細切りなのでむしゃむしゃ食べられます。

食感も味も文句なしに美味しいです。

そして口に広がった豚肉の美味しい油を、シードルがさらっと流してスッキリさせてくれます。

筍料理はどれもシードルに合うことがわかりました。

というわけで、今回の一杯でした。

筍とシードルの接吻に酔いしれる、人生の一瞬の至福

シードル太郎
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