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【再訪決定】吉祥寺にあるスコティッシュパブ「The Wigtown」の絶品シードル

イギリス

「The Wigtown」はこんなお店

さて、今回も早速お店の紹介をするスタイルでお伝えします。

前回の記事で三鷹駅から「蕎麦と林檎と」でランチをして、井の頭公園までやってきました。

井の頭公園までくれば、吉祥寺駅はすぐそこですから、吉祥寺駅周辺でシードルを飲めるお店を紹介します。

今回紹介するお店は「The Wigtown(ザ ウィグタウン)」です。

場所はここにあります。

吉祥寺駅から歩いて徒歩5分と駅チカです。

しかもほとんどまっすぐ進むだけですから、これならイノシシでも着けますね。

イノシシも角ぐらい曲がるでしょうけどね。

さて、イノシシの話をしている間にもうお店につきました。

外観はこんな感じです。

英国のパブを思わせるいい感じの外観ですね。

「ん、これどこから入るの?」と気がついたら素晴らしい観察力です。

「13と4って何だろう」と看板にとらわれていたあなたは残念ながら凡人です。それはただの住所です。

入り口は向かって右側の少し奥まったところにあります。

ここです。

ドアのガラスを覆うようにスコットランドの旗が飾られています。

そうです。ここはスコティッシュパブです。

「Wigtown」という名前でピンと来ていた人は、かなりのスコットランド好きと言えるでしょう。

Wigtownは町の名前で、ここにあります。

エディンバラでもグラスゴーでもない、こんな小さな町の名前が店名とは。気になります。

店の外で旗ばかり見ていてもしょうがないので、中に入りましょう。

店内の様子です。

いい感じのパブですね。

あふれんばかりに陳列されているのは、英国産クラフトビール、サイダー、ウイスキー、クラフトジンです。

スコットランドと言えば、やはりスコッチウイスキーです。

スコッチウイスキーは歴史が古く、1494年の当時の税務記録である国庫簿に記載されているのが最古の記録です。

記録されている限りでその古さですから、作られ始めたのはもっと前ということですね。

1494年は日本なら室町時代ですから、すごい歴史です。

スコッチウイスキーは産業としても英国を支えています。

一説によると英国全体の食品・飲料輸出の26%を占めているとのことです。

そんなスコッチウイスキーの最大の特徴と言えば「ピート香」です。

「ピート」とは泥炭のことで、麦芽を乾燥させるための燃料として使われます。

その時の煙のにおいが、ピート香としてスコッチウイスキーの特徴となります。

ピートはウィスキー作りの序盤で登場するにもかかわらず、完成まで残り続けるという凄まじい個性です。


そんなスコッチウイスキーを含むシングルモルトウイスキーが、なんとこちらのお店には約200種類も用意されています。

すごい数ですね。

気にはなりますが、なんといってもこれはシードルブログです。

スコッチウイスキーにうつつを抜かしている場合ではありません。

シードル太郎
シードル太郎

そうだ!そうだ!

ご安心ください。

さすがシードル(サイダー)大国の英国です。スコットランドにも魅力あふれるシードルがあります。

そして、それがこちらのお店で飲めるのです。

樽香のシードル「Thistly Cross Cider(シスリー クロス サイダー)」

さっそくシードルを注文しましょう。

「大将、いつもので!」というわけにもいきませんので、メニューを見てみます。

「大将」という雰囲気の店ではないですからね。

まずは壁の黒板から。

おおおっと!

一番上に「Hogan’s Original Draught(ホーガンズ オリジナル ドラフト)」がありますよ!

もうこれにしようかな。

いや、もう少しちゃんとメニューを見ましょう。

どれどれ。

定番メニューは「テキカカシードル」ですね。


「テキカカシードル」も勿論いいですが、せっかくスコティッシュパブなので、今回はパスします。

「パスします。」はいいですが、メニューのサイダーはこれで終わりでした。

ということは、2分の1で「Hogan’s Original Draught(ホーガンズ オリジナル ドラフト)」に決まりです。

さあ注文しよう、と思ったその時!

というのは大げさですが、よく見るとメニューの下の方にこんな記載が。

「定番以外の商品もあることがございますので、店員までお気軽にお声掛けください。」

これは声掛けせずにはいられません。

手をあげるとすぐにマスターがやってきてくれました。

他にシードルの取り扱いがあるかたずねると「あとは、シスリークロスのオリジナルか、カスクですね。」

カスク!!!

「カスク(Cask)」とは、ウイスキーを熟成、貯蔵するための木製の樽のことです。

ウイスキーは蒸留酒なので、できたばかりの本来の状態では無色透明です。

しかし、カスクと呼ばれる樽の中で熟成されることで、色や風味がウイスキーに移り、あのウイスキーができるわけです。

また、この熟成樽もアメリカやカナダでは「バレル」と呼ばれます。

そしてスコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーの場合は「カスク」と呼ばれます。

つまり、スコッチウイスキーの樽で熟成されたシードルが選択肢に現れたということです。

答えが出ました。

せっかくのスコティッシュパブです。これしかありません。

「シスリークロスのカスクでお願いします。」

これから何か説明をしてくれそうな雰囲気でしたが、何も聞く前に答えてしまいました。

マスターがオーダーを受けて冷蔵庫の方へ向かいます。

ワクワクしながら待っていると、運ばれてきました。

こちらです。

少し濃い目のきれいな黄金色です。グラスになみなみ注がれているのもなんだか嬉しいですね。

なによりボトルのここです。

HANDMADE IN SCOTLAND !!!

日常でほとんど見ることがない表記ですね。

HARRIS TWEEDの製品ですら、必ずしもスコットランド製ではないですからね。

スコティッシュパブに来た甲斐がありました。

早速飲みましょう。

グラスを口に近づけると…スモーキーな香り!

カスクで熟成されているので、スコッチウイスキーのピート香がしっかりあります。

そして一口飲むと味も匂いの通り、燻製のシードルを飲んでいるようです。

泡も穏やかにはじけ、喉をトロっと流れていきます。

アルコールは6.7%ありますが、甘口のシードルと言えます。

これは、本当におすすめできるシードルです。感動!

12本入りからしか買えないのが少し残念ですが、こちらから購入可能です。


製造している「Thistly Cross(シスリークロス)」はDunbar(ダンバー)というスコットランドの街にあります。

Dunbarはスコットランドの中でも比較的陽当たりの良い地域とも言われています。

英国と言えば常に天気が悪いのが当たり前なので、陽当たりが良いというだけでも行ってみたくなります。

首都エディンバラから40㎞しか離れていないのもアクセスがよくていいですね。

Thistly Crossは最初の発売が2009年なので、それほど歴史あるサイダリーではありません。

それでも歴史あるシングルモルトスコッチウィスキー樽の力によって、シードルに深みを与えられるわけですね。

シードルも樽で6か月熟成させるので、丁寧に作られていることが感じられます。

そして、一緒に何か食べようかなとメニューを改めて見ます。

ふんふんふん。

スコットランドといえばやはりハギスは気になります。

シェパーズパイやサイダーのプルドポークもおいしそう…。

どれもおいしそうで気になりましたが、今回は何も頼まないことにしました。

理由は3つあります。

まず、シードルが美味しすぎて、単体でじっくり味わいたい気持ちがありました。

次に、あまりに特徴的なシードルなので、合わせる食べ物にかなり悩みます。

そして一番の理由は、「蕎麦と林檎と」でガレットを楽しんだばかりなので、お腹が空いていないことです。

「知らんがな!」という誹りは甘んじて受け入れましょう。

こんな素敵なお店にはまた来るので、その時はスコットランド料理とシードルの組み合わせを楽しみたいと思います。

というわけで、今回の一杯でした。

カスクの香り、隠せない。

シードル太郎
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