ノルマンディーはどんなところ
シードルの名産地と言えば、ブルターニュかノルマンディー。
今回はノルマンディーのはなしです。
「ブルターニュのことしか聞きたくない!」という頑固さんは一回休みです。
まず、ノルマンディーどこにあるんでしょうか?
ここです。
「へぇ、イギリスの近くか」と思いましたか?
素晴らしい!
太い字につられて、関係ない「ベルギー」や「ルクセンブルク」の文字を追っていたあなたは失格です。
ノルマンディーといえば「ノルマンディー上陸作戦」です。
まあ、詳しい話はしないので本とか映画とかを見てください。
それから「ノルマンディー」という名前も場所に関係があります。
「ノルマンディー」とは「北の人の土地」という意味です。
むかしむかし、北の海にいた強めの人たち(ヴァイキング)が船に乗ってフランスにやってきて、なんだかんだを恐れた王様がその辺の土地を北の海の人に与えて国として認めたのが由来です。
説明が雑すぎて意味不明
なぜノルマンディーではシードルがよく作られているかと言えば、リンゴの栽培に適していて、ブドウの栽培に適さない場所だからです。
『名産物は気候がつくる。』というわけです。
おやおや、名言が飛び出しましたね。はい、拍手。
ノルマンディーは農牧が盛んな地域であり、海もあるため様々な名産品があります。
その中でも、特に有名なのがカマンベールチーズです。
ノルマンディーのカマンベールチーズで、条件を満たしたものは「AOP認定」を受けられます。
AOP認定とは「これは、正真正銘の○○だ」と、フランスがお墨付きを与える制度です。
フランス国内で売られているカマンベールチーズでも、AOP認定されていないものには「『ノルマンディーのやつ!』みたいなまぎらわしいアピールやめなさいよ」と御触れが出ています。
なにはともあれ、カマンベールもシードルもノルマンディーの名産なわけですから、両者がマッチしないはずはありません。
カマンベールを食べ比べ
カマンベールチーズは日本でも気軽に買うことができます。
うっかりさんは「カマンベール入り」の6Pチーズを買ってしまうかもしれませんが、それはカマンベールチーズではありませんのでお気をつけください。
今回は日本のカマンベールチーズとフランスのカマンベールチーズを食べ比べてみました。
価格はほとんど同じなので「フランス産だけAOPのカマンベールチーズ」というハンディキャップはありません。
中身はこんな感じ。
手前が『ILE DE FRANCE(イルドフランス)』、奥が『meiji』のカマンベールチーズです。
見た目は『ILE DE FRANCE(イルドフランス)』の方がカマンベールらしいです。
熟成が進んだカマンベールチーズは中心から柔らかくなりますが『meiji』のカマンベールは単に溶けているといえます。
ただ、味はわずかに『meiji』に軍配です。
どちらもあまりクセがなく、食べやすくもあり、やや物足りなくもあります。
『ILE DE FRANCE(イルドフランス)』の方は、温度のせいか味と触感がややプロセスチーズのようでした。
「あくまでも個人の感想です」って大きく書いた方がいいよ。
生卵とか投げられて、誹謗中傷にさらされるよ。
どちらも大変美味しいです。本当です。
絶対また買うので許してください。生卵はやめてください。
どちらがシードルに合うかは次の項で。
シードルとカマンベールは「最強のふたり」のように素晴らしい
映画「最強のふたり(Intouchables)」は、体が不自由な富豪とスラム出身の黒人青年が友情を育む物語です。
..
…ん、あ、これ前に書いたな。失礼。
要するに、カマンベールチーズとシードルは素晴らしい組み合わせということです。
今回カマンベールチーズと合わせるシードルは『LUSCIOUS(ラシャス)』の「Cidre Naturel」です。
LUSCIOUS(ラシャス)のシードルは以前イースターの際に紹介しました。
今回はCalvado(カルヴァドス)が混ざっていないものです。
アルコール度数は3%で甘みをよく感じます。
甘みは感じますが、糖などは加えれらていません。
苦みもそれほど強くないため、クセの少ないカマンベールチーズとの相性はバッチリ。
シードルと合わせることを考慮するとチーズは『ILE DE FRANCE(イルドフランス)』の方が若干いいです。
泡もほどよくあり、飲み心地がいいです。
というわけで、今回の一杯でした。
ノルマンディーのを飲まんでぃ
シードル太郎
今回紹介したシードル「LUSCIOUS(ラシャス)のCidre Naturel」はグビグビ飲みたくなる美味しさです。
優等生タイプでいろんな食べ物にもよく合うのでオススメです!