おめでとう…日本語…
イースターは、キリストの復活を祝うお祭りです。
そのため、キリスト教徒が多い欧米の国では家族でパーティなどをして、シードルを飲む機会もあります。
そういうことで、イースターにあったシードルのはなしをしたいと思います。
しかし、ちょっと待ってください。
「メリークリスマス!」「ハッピーハロウィン!」ときて、「イースター、おめでとう。」
ちょっと違和感ないですか。
ないよ!
「おめでとう。」なんだ。日本語なんだ。メッセージ感が強くなっちゃったな。って思いませんか。
「あけまして」以来の おめでとう。ですよ。
最近主人公の仲間になった漫画のキャラクターに、「裏切るんじゃないか…」「すぐ死ぬんじゃないか…」と感じる、あの心のざわつきを感じずにはいられません。
いっそ「やったぜ、イースター!」の方が、開き直れる気がします。
◎ふらんすのお墨付き
それはそうと、イースターといえばチョコレートです。
卵やウサギの形をしたチョコレートなどをあちこちに隠して、子供が探すイベントです。
チョコレートに合うお酒といえば、ブランデーでしょう。ブランデーにはシードルを蒸留して作るものがあります。
それがノルマンディーでつくられた場合「カルヴァドス」と名乗ることができます。
ノルマンディー以外でつくられた場合には、「アップルブランデー」です。
というわけで今回はカルヴァドスの紹介をしようかと思いましたが、まだ3回目の投稿なのでもう少しシードルに固執したいと思います。
ちょっとならカルヴァドスもいいよ。
では、少しだけ。
ノルマンディーのアップルブランデーのみカルヴァドスを名乗れると言いましたが、フランスには他にも「その名前を名乗っていいのは、ここでこうやって作られたやつだけ。」という制度があります。
それを「AOC(Appellation d’origine contrôlée)」と言います。
「シャンパン」もこのAOCに則っていて、ブルーチーズで有名な「ロックフォール」もこれにあたります。
カルヴァドスも単にノルマンディー地方で作られればいいわけではなく
- オーク樽で2年以上熟成させる
- 使っていいのはリンゴとナシだけ
- などなど…
いろいろと条件があり、さらに「カルヴァドス・ペイ・ドージュ(calvados Pays d’Auge)」を名乗るには、もっと細かい条件があります。
チョコレートにはブランデー
そんなこんなで、チョコレートにあうシードルのご紹介です。
よっ!待ってました!
『LUSCIOUS』の「Calvados Cidre」です。
またカルヴァドスかよぉぉぉ!!!!
カルヴァドスではなく、シードルです。シードルにカルヴァドスがブレンドされているのです。
このシードルはカルヴァドスがブレンドされているため、アルコール度数 7.5% と少し高いです。
さすがカルヴァドスブレンド。上品さがあって香り高く、味に重厚感があるのでチョコレートによく合います。
イースターにあわせて卵型のチョコレートを探したため、写真はアーモンドチョコレートですが、カカオ多めのちょっと苦めのチョコレートでもあうと思います。
というわけで、今回の一杯でした。
やったぜ、イースター!
シードル太郎