ジャパンサイダーカップとは
2024年4月13日、八王子の東京たま未来メッセで「JAPAN CIDER CUP(ジャパンサイダーカップ)」が開催されました。
ジャパンサイダーカップは今回で2回目の開催です。
前回は2023年4月22日に開催されました。春の恒例シードルイベントになるかもしれません。
ジャパンサイダーカップがどのようなイベントか説明するとこんな感じです。
- inCiderJapanによってローンチされたイベント
- 一般消費者がサイダーを評価するコンペティション
- 国内外からコンペティションへのエントリーがある
- 八王子観光コンベンション協会と八王子市が後援している
「わかったような、わからないような。」
切って張ったような説明ではわからないですね。同感です。
もうすこし詳しく説明しますからご安心ください。
まず会場となっている「東京たま未来メッセ」はここにあります。
京王八王子駅が最寄駅ですが、JR八王子駅からも近くアクセスがいいです。
「そもそも八王子までのアクセスが…」
おっとっと、ビークワイエット。
入り口にポスターが貼ってありました。楽しい雰囲気が出ていますね。
「入場無料」という嬉しい表示にすぐ目がいってしまっても、恥ずかしがらなくていいんですよ。
入場は無料ですが、試飲などは有料のため、無料でできることは会場を周って歩くことくらいです。
いや、周って歩くだけは言い過ぎたかもしれません。
会場内では音楽の演奏がされているため、それを聞いて過ごすこともできます。
会場の入り方
先に会場内の演奏の写真を載せてしまいましたが、会場の入り方から説明します。
まずはこちらが「東京たま未来メッセ」の入り口です。
右奥の人が数人立っている辺りから入ります。
入り口を入ってすぐ右に曲がると、会場入り口がありました。
入場自体は無料ですが、先述したように試飲などは有料のため、こちらでチケットなどを購入します。
スマホ決済に対応しているのがありがたいですね。
何が使えるか全ては確認しませんでしたが、少なくともPayPayと楽天Payは使えるようでした。
おっ、わかりやすい説明がありました。
とりあえずこのセットをGETすればいいようです。
というわけで、GETしました。
テイスティングカップは、本当にテイスティング用と言える大きさです。
場内案内のパンフレットがA4サイズなので、比べてみるとわかりやすいと思います。
このカップになみなみ注がれるわけではなく、1/3程度の量でテイスティングできます。
チケットは11枚ですが、その内5枚分はこの「ゴールドチケット」という名の黄色いチケットで受け取ります。
チケットはなくなったら1枚から追加で購入することが可能です。
価格表の写真は撮り忘れてしまいましたが、21枚綴りが3,000円だったと思います。
さあいよいよ入場です。
入り口にはタイムスケジュールが出ています。
海外からの参加もあるため、英語の案内も併記されています。
英語を勉強中の方なら下の方を読んでもいいと思いますが「Special Guest Welcome」の出番は少なそうです。
数少ない催しの中で、抽選会が2回もあるとはおもしろいですね。
入り口の展示物は観終わったので、そろそろ中に入りましょう。
会場内の様子
まずは会場マップを見て全体を把握します。
なるほど、シードル(サイダー)は中央の辺りにブースがありそうです。
銀座NAGANOの回で少しだけご紹介した「カモシカシードル醸造所」も参加しています。嬉しいですね。
有名な国内のシードルメーカーがいくつも名を連ねています。
そして今回のイベントのメインともいえるアメリカのブースは端に一列で並んでいます。
8ブースあるのはわかりましたが、メーカーなどはマップからはわかりません。
まあ、実際に見ればいいのでマップでわからなくてもいいですね。
シードル以外にも、ビールや食べ物の提供、コーンホールなどの体験もできるようです。
お待たせしました。ではでは、会場内の様子を写真で一挙にご紹介します。
会場内をざっと反時計回りに一周するとこんな感じです。
なかなかの賑わいですね。
スタンディング形式ですが、買ったものを食べられるテーブルもあるのがありがたいです。
ちなみに、最後の写真の左側で、何か投げているのがコーンホールです。
会場でのイベント
タイムスケジュールの中から「スペシャルゲスト紹介」と「抽選会」を少しご紹介します。
イベントの目的からすると「授賞式」を紹介するべきかもしれません。
が、その時間はまだ到着していなかったので全く見ておりません。悪しからず。
まず「スペシャルゲスト紹介」です。
壇上に「ノースウエストサイダー協会」の生産者と理事の方が登って、それぞれが一言挨拶をします。
もちろん全て英語なので、一番右の方がそれぞれ通訳してくれます。
「外国人ゲストあるある」の「冗談を言ったら訳されるまで変な空気になる」は健在でした。
ジャパンサイダーカップの開催は2回目ですが、ノースウエストサイダー協会とのコラボは今回の特別要素とのことです。
ちなみに写真の両端に写っている方々が「inCiderJapan」の方で、今回のイベントの企画者で夫婦です。
「inCiderJapan」はシードル(サイダー)の普及を目指し、マガジンの発行や輸入などを行っている合同会社です。
それぞれの挨拶はほぼ一言なので、こちらのイベントはあっという間に団円となりました。
挨拶後は最後はみなさんで写真撮影していました。
続いては「抽選会」です。
抽選会は、会場入って正面のチケット売り場(入り口前のものとは別の場所)で抽選券をもらうことで参加できます。
抽選券はチケット売り場で購入した「ゴールデンチケット」と引き換えになります。
ざっと計算するとチケット1枚は約150円で、ゴールデンチケットは5枚相当なので、750円で抽選権を購入することになります。
「けっこうな金額だな。」
まあ、せっかくなので、抽選にも参加しましょう。
ゴールデンチケットを渡すと、抽選権をくれました。
72番です。
そして肝心の当選ギフトがこちらです。
大瓶のシードルに缶のシードル、それから生産者オリジナルのグッズが入っています。
アナウンスによれば、シードルは日本で販売されていない限定のもののようです。
時間になると先ほどのステージで当選番号の発表がされます。
結果…
…
…はずれでした。残念。
限定シードルが当たるかもしれない、ワクワクするイベントですね。
ちなみに「ノースウエストサイダー協会」ですから、アメリカ北西部のエリアの協会です。
アメリカシードルの中心となる街は「オレゴン州ポートランド」です。
ここにあるので、なんとなくの場所だけイメージしてください。
ノースウエストサイダー協会のサイダー飲み比べ<前編>
いよいよ、今回のスペシャルゲストであるノースウエストサイダー協会の方々のシードル(サイダー)を飲み比べます。
協会の方々のブースは、奥に一列に並ぶ形で出店しています。
海外からの参加でコストがかかっているので、試飲のチケットも日本のブースより高めです。
それでは入り口に近い方のシードルから順番に紹介します。
Portland Cider Company(ポートランド・サイダー・カンパニー)
「Portland Cider Company(ポートランド・サイダー・カンパニー)」の『KINDA DRY(カインダドライ)』です。
写真のピンボケが激しくてよく見えませんが、オレンジの缶の方です。
「Kinda」は「ちょっと」という意味の英語で、つまり「ちょっぴりドライ」というシードルです。
「ポートランド・サイダー・カンパニー」はその名の通りポートランドにあるシードル醸造所です。
人工香料、着色料、砂糖を加えないことを醸造のこだわりとしており、伝統的なイギリスのサイダーを受け継いでいます。
カインダドライはアルコール度数6.9%なので、シードルにしてはカインダ高いです。
使われているリンゴはこちらです。
- ガラ
- ハニークリスプ
- グラニースミス
- ジョナゴールド
- ゴールデンデリシャス
リンゴの甘味が感じられる薄口タイプで、苦みや酸味も控えめなので、グビグビ飲みやすいです。
Seattle Cider Company(シアトル・サイダー・カンパニー)
「Seattle Cider Company(シアトル・サイダー・カンパニー)」の『HONEY CRISP(ハニークリスプ)』です。
「シアトル・サイダー・カンパニー」も、その名の通りシアトルにあるサイダリーです。
醸造所にはバーも併設されているため、現地では飲み比べなどもできます。
「ハニークリスプ」は「ハニー」とつくからには、蜂蜜入りシードルかと思いきや、蜂蜜は入っていません。
「ハニークリスプ」はリンゴの名前で、このシードルはハニークリスプの果汁のみを使用しています。
味はさっぱりとしていて、やや酸味が強いのが特徴です。
酸味は強いですが、スペインのシードラほど強いわけではないので、比較的飲みやすシードルです。
finnriver Farm & Cidery(フィンリバー・ファーム&サイダリー)
「finnriver Farm & Cidery(フィンリバー・ファーム&サイダリー)」からは2種類のシードルをご紹介します。
「フィンリバー(以下略)」はリンゴのみならず、様々な果物や野菜などを育てている農園です。
使用しているリンゴは全てこの農園で獲れたもので、フレーバーシードルもまたフィンリバーで獲れた果物などを使用しています。
まずは『Golden Russet(ゴールデンラセット)』です。
「ゴールデンラセット」はシンプルにリンゴの名前です。
アメリカ原産のリンゴで、シードル用のリンゴとして親しまれています。
色もシードルらしい黄金色で、バランスが良くてとても美味しいです。
アルコール度数は9.2%とシードルにしてはかなり高いです。
アメリカのシードルにしては珍しくコルク栓のボトルに入っているので理由を聞くと
「たくさんは生産されていないシードルで、レストランなどで提供されるワインのイメージだから」とのこと。
ボトルからしっかりデザインされた素晴らしいブランディングです。
2つ目は『BLACK CURRANT CIDER(ブラック・カラント・サイダー)』です。
赤紫色の見た目からもわかるように、シンプルにリンゴのみから作られたシードルではありません。
グラニースミス、ピンクレディーなどのリンゴを発酵させ、瓶詰する前の工程でカシス果汁と未精製の有機蔗糖を加えて作ります。
そのカシスもフィンリバーの農園で育てられたものです。
カシスの酸味とリンゴの酸味がマッチして、甘さもしっかり感じられこちらもとても美味しいです。
・・・・
さて、ここまで前編は終了です。
まだまだこのイベントの紹介すべきシードルがたくさんあり、あまりにも長くなりそうなのでいったん終了です。
というわけで、今回のいっ杯でした。
もしアメリカのシードルに興味がわいて英語が得意なら、この本をどうぞ。