銀座の中の長野県
東京には自治体のアンテナショップなるものがあります。
全てではありませんが、ほとんどの都道府県が東京にアンテナショップを持っています。
はて、自治体のアンテナショップとはなんぞや。
ざっくりいえば、東京で地方の特産品を買えるお店です。
駅や空港でよく見るお土産から、農作物も買えたり、中で飲食ができる場合もあります。
はて、その目的はなんぞや。
一番の目的は特産品の販売促進です。
そこから、観光客や移住者の増加などへの波及効果も狙っています。
なので出店先は東京でも都心部に集中しています。
はて、東京の都心部とはなんぞや。
なんぞや。やめろ!
東京の都心部は、銀座や有楽町、日本橋など、なんとなく東京駅の周りの辺りのイメージです。
地図でいうとこんな感じです。
あきらかに集中しているのがわかると思います。
バブル崩壊で空き店舗になったところを利用して、自治体が特産品を売り始めたのがきっかけと言われています。
そこから徐々に店舗数が増えていきますが、コロナウイルスの流行により閉店となったところも多いようです。
バブルからコロナまで、時代を映しています。
そんな各地のアンテナショップから、今回は銀座にある長野県のアンテナショップに行ってみました。
お店の名前は『銀座NAGANO』です。
そのまんまの名前ですが、アルファベットを使ってお洒落さを出そうとしています。
ここにあります。
銀座のど真ん中ですね。
銀座をぶらぶらしている途中にふらっと寄れます。
店内は入り口近くにカウンタースペースがあります。
飲食のイベントはこの辺りでやっています。
両壁には奥までずらりと商品が並べられています。
文章で描写しても想像できないでしょうから、公式ページのURLを貼っておきます。
どうぞ、自らの想像力のなさを痛感しながら開いてください。
長野県の特産品がたくさん並べられていることが分かったでしょうか。
出身の人は懐かしく感じながら、
初めての人は新たな発見を楽しんで、
やましいことがある人はアリバイ工作のために、
買い物ができる、いいお店です。
そしてこの日、店内では「カモシカシードル醸造所」の飲み比べイベントが開かれていました。
カモシカシードル醸造所とは
『カモシカシードル醸造所』は長野県伊那市にあります。
「長野県はわかるけど、伊那…うーん、伊那……」
気持ちはわかります。
気持ちはわかりますよ。
伊那市は長野県の中央やや南にあります。
北に40kmほど行くと、ワインとEPSONでおなじみの塩尻市があります。
さらに北に行くと、松本市です。
ここら辺です。
もう、地図ばっかり3枚目!
場所がわかればなんとなく行った気になれますからね。
ご覧の通り、中央アルプスの山麓にあります。
標高約900mの高地にあって、東南が開けた日照の良い土地で、寒暖の差が激しく、リンゴの生育には理想的とのことです。
素晴らしい。
名前の由来はそのまんま、長野県のシンボル「カモシカ」に由来するそうです。
ちなみにカモシカは「ウシ科ヤギ亜科カモシカ属」です。
ウシなんだかヤギなんだか、カモなんだかシカなんだか。
カモシカは基本的に穏やかな性格です。
角の短さからして、控えめな生き物であることがうかがえます。
カモシカがどんな生き物か気になる人は、これらの動物園で見ることができます。
- 盛岡市動物公園(岩手県)
- 埼玉こども動物自然公園(埼玉県)
- 上野動物園(東京都)
- 多摩動物公園(東京都)
- 井の頭文化園(東京都)
- 大島公園(東京都)
- 横浜金沢動物園(神奈川)
- 富山ファミリーパーク(富山県)
- 茶臼山動物園(長野県)
- 飯田動物園(長野県)
- 大町山岳博物館(長野県)
- 豊橋動物園(愛知県)
- 東山動物園(愛知県)
- 王子動物園(兵庫県)
- とくしま動物園(徳島)
- 高知アニマルランド(高知県)
- 安佐動物公園(広島県)
動物園の検索はJAZA(日本動物園水族館協会)のサイトからできます。
検索して遊びたい方はこちらへどうぞ。
すっかりカモシカの話をしてしまいました。
カモシカシードル醸造所は、シードルの醸造だけではなく、リンゴから育てています。
まあ、製品への愛情が感じられるではありませんか。
シードル3種飲み比べ 甘口がおすすめ
銀座NAGANOで行われていたカモシカシードル醸造所の飲み比べは、A・Bコースそれぞれ3種類の飲み比べでした。
一人で行った場合には、どちらのコースにするか悩んでしまいますね。
悩みすぎてしまう人は、ほっとダイヤルに電話する前に「ドチラニシヨウカナ」で決めてください。
二人で行った場合にはシェアできるので、全て飲み比べ可能というわけです。
そして飲み比べセットにはプチおつまみがついてきます。
そしてドドっとシードル6種類を紹介です。
まずは「Poire(ポワレ)」。
洋ナシの「バートレット」を使っていて、しっかり洋ナシの味がします。
泡もジョワジョワ大きめです。
続いて「Cuvee d’Or Brut(辛口)」。
「ジョナゴールド」「秋映」「千ちゃん」を使っていて、バランスがとれて美味しいです。
Doux(甘口)も飲んでみたくなりました。
次は「La 3e saison Brut(辛口)」。
「ふじ」をベースに「グラニースミス」がブレンドされています。
晩生種の「ふじ」を使っているので「3e saison(三番目のシーズン)」というわけです。
品の良さと酸味のバランスが良いです。
それから「La 2e saison Brut(辛口)」。
「シナノスイート」と「紅玉」がブレンドされています。
こちらは中生種なので「2e saison(2番目のシーズン)」です。
こちらは「ザ・日本のシードル」という感じです。
そして続くは「La 2e saison Doux(甘口)」。
先ほどのシードルとは甘口辛口の違いですが、見た目からも別物のようです。
甘さは二次発酵させる際に調整しているとのことでした。
甘口とはいえアルコール度数は8%あります。
そして最後は「Rose(ロゼ)」
「ハニールージュ」という品種をつかっていて、果肉の赤さがそのままシードルの色になっています。
着色料は使っていません。
酸味もありますが、甘くておいしいです。
生産者さんの話を聞きながら、一度にシードルを6種類も飲める素晴らしいイベントでした。
親切にいろいろ教えてもらえて、ぜひ現地に行きたいですが、車で行くと飲めませんよね。
しかし、醸造所があるのは地図でみた標高900mの山の中ですよ。
とはいえ、車で行くと飲めないわけです。
ぐぬぬ。
それでもいつか行こうと思いました。本当です。
というわけで、今回の6杯でした。
長野の山で、カモシカと醸したシードル。
シードル太郎