シードルはまだ人気がそんなにない
なんとも悲しい見出しですが、悲観的な話ではありませんのでご安心ください。
はっきり言って日本ではシードルはまだあまり人気がありません。
もちろん、少しずつ認知も上がっていて、飲めるお店も増えてはいます。
ですが「シードル?へえ、お酒の名前ですか。」と言われるレベルの認知度です。
居酒屋に行けば「とりあえずビール」
二杯目は「ハイボールにします。」
「そろそろ日本酒いっちゃおっかな」「次はワインにしよ」
「芋焼酎?飲むねえ!」
などなど、シードルの名があがることはほとんどありません。
それもそのはず。そもそもお店のメニューにシードルがありません。
ないものを頼むわけにもいきませんから、当然誰も頼まないわけであります。
![シードル太郎](https://oicidre.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
悲しい…
とはいえ、日本では人気薄なシードルも海外では事情が違います。
シードルが最も飲まれているのはイギリスです。
シードル大国のイギリスでは、スーパーの棚に何段もシードルが並べられています。
もちろん、パブでも飲むことができます。
ちなみに、イギリスでは「シードル」ではなく「サイダー(Cider)」と呼ばれます。
「シードル(Cidre)」はフランス語だからです。
そのフランスでも、やはりシードルは人気です。
特に「ブルターニュ」や「ノルマンディー」がシードルの名産地としてあげられます。
特にブルターニュではガレットと一緒に飲まれることが多いです。
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「ガレットとシードル」の組み合わせは、日本でも広まっていて、お店はたくさんあります。
そうです、日本では「ガレットが食べられるお店」に行くと高確率でシードルが飲めるのです。
「シードルは飲みたいけど、毎回ガレットはちょっと…」
わかります、わかります。決してガレットが嫌いなわじゃないんですよね。大丈夫です。わかってますよ。
東京ではガレットがなくてもシードルが飲めるお店はありますが、日本人が全員東京に住んでいるわけではありません。
というわけで、今回は大阪でシードルが飲めるお店を紹介したいと思います。
大阪でシードルが飲めるお店
大阪でシードルが飲みたいとき、どうしますか?
まずはGoogleで「大阪 シードル」と検索すると思います。
そして一番上に表示されるのは大阪のシードル専門店「アルモリカ」です。
ということは、このブログでも「アルモリカ」の紹介がされるかと思いきや、されません。
なぜか。
筆者が大阪へ行った日に、お店がお休みだったからです。
アルモリカは毎週木曜日・第2、第4水曜日が定休日です。
なんとアルモリカに行ったのは2回目ですが、前回もお休みでした。詳細はこちらで。
というわけでアルモリカ訪問はまた今度のお楽しみにして、今回は別のお店をご紹介いたします。
とはいえ、第二候補の店になったわけではありません。ご安心ください。
行けていれば3店ご紹介する予定が、2店になったということです。
Schwa2(シュワシュワ)
まずは「うらなんば」と呼ばれるエリアにある「Schwa2(シュワシュワ)」です。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4475-768x1024.jpg)
「Schwa2(シュワシュワ)」をご紹介するのは実は2回目です。前回はこちら。
「おいおい、また同じ店かよ!」とお思いかもしれませんが、知ったこっちゃありません。
良い店は何度でも紹介するんです。
それに、シュワシュワの良いところは、行く時々で飲めるシードルや食べられるものが変わることです。
ですから、今回は前回とは違ったものをご紹介できます。
まず、シュワシュワはこちらにあります。
最寄駅は「日本橋駅」ですが、「なんば駅」からも地下を通って歩いて行くことができます。
地下がつながっているのは、雨の日や猛暑の日は助かりますね。
写真を見てお気づきかもしれませんが、この日も雨だったので助かりました。
シュワシュワの特徴は外国人のお客さんが多いことです。
この日も15、6人お客さんがいましたが、日本人は他にはいませんでした。
一人だったので、カウンター席に通してもらいました。
カウンター席からはシードルタップする様子が見られ、気さくなお店の方とお話しできるので楽しいです。
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今回のシードルのメニュー表はこんな感じです。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4478-768x1024.jpg)
続いて食べ物のメニューです。月替わりのメニューもあります。
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![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4480-768x1024.jpg)
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前回美味しかったので「サルシッチャと茄子のグリル」を頼みました。
それからせっかくなので季節のメニューから「鶏と春大根のたいたん~隠し山椒~」も頼みます。
そして肝心のシードルは「Replicant Hop BASIC INSTINCT」にしました。
ジャジャジャン!!
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4481-768x1024.jpg)
![シードル太郎](https://oicidre.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
真っ黒!!
なかなか見ることのない真っ黒なシードルです。
間違えてコーラを頼んだわけではありません。本当です。
黒い色はブレンドされている「濃色麦芽」によるものです。
黒ビールでおなじみの「ギネスビール」が黒いのも、この濃色麦芽に由来します。
おそるおそる飲んでみると、おいしー!
香ばしくて、甘いシードルです。泡はほとんど感じられません。
勢いよくグビグビ飲むと、リンゴらしいスッキリ感があります。
黒シードルを楽しんでいると料理が運ばれてきました。
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前回も美味しかったですが、今回も素晴らしい美味しさです。
香辛料の香りがたまりません。
続いて春大根もやってきました。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4489-1024x768.jpg)
味の濃さもシードルにあっていて、鶏肉も柔らかくて箸がとまらなくなります。
残念ながらこちらは3月限定メニューのため、今はもう食べられません。
そんなうらやましそうな目で見られても、ないものはないのであきらめてください。
そのかわり、他の美味しい料理が今は提供されているはずです。
あっという間にシードルもなくなってしまったので、2杯目を注文します。
2杯目は「SOUR」にしました。
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今度の見た目は馴染みのあるシードルの色ですね。
「SOUR」の名の通り、酸味のあるシードルです。
とはいえ、スペインのシードラほどは酸味がないので飲みやすいです。
そして単に酸味があるだけではなく、果物らしさがあって甘味とのバランスもとれています。
ちなみに、シードルのサイズは4種類あります。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4487-1024x768.jpg)
一番左の「トライタン」はグラスに半分くらいの量で提供されます。
Sサイズの方が小さそうに見えますが、S・M・Lサイズは満タンまで注がれるので量は多いです。
今回も珍しいシードルに美味しい料理が食べられて大満足です。
蜜香屋(みっこうや) BATATAS
つづいてご紹介するのは「蜜香屋(みっこうや) BATATAS」です。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4472-768x1024.jpg)
「蜜香屋(みっこうや)」はサツマイモをメインに取り扱うお店です。
![シードル太郎](https://oicidre.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
サツマイモのお店にシードル!?
珍しい組み合わせですね。ここにあります。
梅田駅からすぐと立地は抜群です。
出張中で限られた時間の余裕しかなくても、立ち寄りやすいです。
店内はこんな感じです。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4506-1024x768.jpg)
窓際のカウンター席の装飾もかわいいです。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4507-1024x768.jpg)
二階もあり、テーブル席が用意されていて、居心地がよさそうでした。
ただ、まあ、写真は撮り忘れました。現地でご確認ください。
メニューはこのようになっています。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4501-768x1024.jpg)
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ありました、シードルです!
「長野のりんご農家、小澤さんのつくる、りんごのお酒」とあります。
気になるのでお店の方にシードルの名前を聞きましたが「わかりません」との回答をいただきました。
が、おそらく「Son of the Smith Hard Cider(サノバスミス)」のシードルかと思われます。
「イモヒート」など、気になる飲み物もありますが、やっぱりシードルを頼みましょう。
なにか食べるものも欲しいですが、食事は済ませたので甘いものにします。
メニュー表の写真にはないですが「バター焼きスイートポテト」のような名前の商品を頼みました。
メニューの写真ですかい。へへへ。撮り忘れましたね。
来ました。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4513-1024x768.jpg)
見るからにおいしそうですね。
焼き芋の断面をさらに焼いています。
鉄板が熱く、シロップをかけると跳ねるため、このような囲いをしてからシロップをかけます。
![](https://oicidre.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_4509-1024x768.jpg)
サツマイモにバターにシロップですから、もう甘くて美味しいのは決定事項です。
ボリュームもあるので満足感も高いです。
そしてそして、シードルもまた素晴らしいです。
渋みと甘みのバランスが取れたシードルで、甘い芋ともあいました。
シードルはリンゴの酸味のさわやかさがあるので、食後にグビっとすればスッキリいい感じです。
サツマイモのお店でもシードルを味わえるとは、大阪も侮れません。
そして今度こそは、アルモリカに行きたいと思います。
というわけで、今回の3杯でした。
何度でも 何度でも 何度でも シードルを飲むよ
シードル太郎
蜜香屋のシードルがサノバスミスのシードルかははっきりわかりませんが、サノバスミスは現在クラウドファンディング中です。
シードルが身近になるように缶での提供の準備をしているようです。
気になる方はこちらからどうぞ。