最強のふたり
映画「最強のふたり(Intouchables)」は、体が不自由な富豪とスラム出身の黒人青年が友情を育む物語です。
全く共通点がなく本来交わることのない”Intouchable(触れられない)”ふたりが、衝突しあいながらもやがて互いを受け入れ、介護する・されるという関係から友情を育んでいく様をコミカルに描いた作品です。
この映画で貧しい青年役を演じたオマール・シーは、最近ではNetflixオリジナルドラマの「Lupin(ルパン)」でも活躍しています。
「最強のふたり」は、フランスの歴代興行収入映画ランキングで第2位を記録しています。
ちなみに第1位は「タイタニック」です。(日本では第3位)
まだ映画の話を続けますか。
とにかく、この映画では交わらないはずのふたりがいいコンビになりますが、シードルとガレットは生まれながらにして名コンビなのです。
シードルとガレットは、どちらもブルターニュ地方の特産です。
なぜブルターニュの特産になったかといえば、天気が悪いからです。
雨が多いこの地域では、小麦が育たないため代わりにソバが盛んに育てられました。
また、日差しも弱いため、ブドウの栽培に適さず、ワインの代わりにシードルが盛んに作られました。
そういうわけで、シードルとガレットは、天候を理由に最強のコンビとなったのです。
ガレットを食べられるお店
ガレットを食べられるお店は日本中にたくさんあります。
そしてたいていのお店では、シードルの提供があります。
今回はそんなたくさんあるガレットのお店から、渋谷区にある「ガレットリア」へ行ってみました。
外観はこんな感じです。植物が生い茂っていていい感じです。
店内はこんな感じです。
うれしいポイントは、お冷がレモン水なところです。
地味なところですが、結構うれしいです。
基本と基本の安心感
今回は「ハム・卵・チーズのそば粉のガレット」に「バターと砂糖とレモン」のクレープとシードルのセットを注文しました。(シードルはセット料金に+100円)
ガレットとシードルが運ばれてきました。
シードルはブルターニュらしくボレで提供されます。
ガレットはモチモチした生地で、赤や緑のトッピングはオリジナリティがありますが、ハム・卵・チーズのコンプレ(完全体)なので、基本的な味で安心のクオリティです。
また、こちらのお店で提供されているシードルはカルディでおなじみの「La Bouche En Coeur」です。
リンゴの甘さが際立って飲みやすい基本的なシードルなので、基本と基本を押さえた安心感抜群のコンビです。
この日はちょっと暑かったので、グビグビ飲んでシードルはすぐになくなってしまいました。
勢いでガレットもガツガツ食べてしまいそうでしたが、あまりにも品性がないので0.75倍速でゆっくり食べました。
YouTubeならまず使うことのない速度ですね。
そんなこんなで食べ終わったころに、デザートのクレープが運ばれてきました。
クレープはこのレモンのクレープが一番好きなのですが、なかなか提供しているお店がないのでかなりうれしいです。
たっぷりのバターを表面と内側に塗りたくって、レモンをこれでもかと絞ります。
それでも砂糖がしっかりまぶされているので、酸っぱくなりすぎることはありません。
こんな薄っぺらい食べ物2枚で食べた心地するの?と思うかもしれませんが、意外と満腹になります。
会計は最初の注文の時に済んでいるので、食べ終わって満足いっぱいにそのままお店を後にしました。(現金しか使えないのでご注意ください。)
というわけで、今回の一杯でした。
基本の「き」は、黄色の「き」
シードル太郎