ガレットはシードルに合う料理の王様
シードルに合う料理といえば…そうです。ガレットです。
他にもシードルに合う料理はたくさんありますよ。もちろん。
カマンベールチーズや牡蠣などもばっちりです。
意外なところでは、カレーや餃子なんかも合います。
しかし、ガレットは、それにもまして、とっても合うんです。
シードルのパートナー王国の王様です。
「シードルのパートナー王国」じゃ主体性がないですね。失礼。
ところで「ガレット」という言葉にはいろいろな意味がありますが、今は「そば粉のガレット」をさしています。
ガレットの意味や、他にガレットと呼ばれる食べ物の紹介は以前の記事でしています。
そば粉のガレットは、そば粉でできたクレープで、甘いものではなく食事として食べられています。
これです。
ブルターニュの名物料理で、フランスでは特によく食べられています。
ブルターニュのスーパーに行くと、ガレットを作るためのトンボのような調理器具が大量に売られています。
フランス語では「Rozell(ロゼル)」と呼ばれています。
なぜこんなものがスーパーで売られているかとえ言えば、家庭でガレットを作るためです。
はい!ガレットは家で作ることができます!
ガレットを家で作ると言っても、すでに焼かれた生地の上に具材を置くだけの方法もあります。
「そんなのは邪道だ!」といきり立つ人もいるかもしれませんが、これはフランスでは一般的です。
フランスのスーパーにはすでに焼かれたガレットの生地だけが、数枚入りで売られています。
種類はいろいろありますが、6枚入りで3€(500円程度)も出せばおつりが来ます。
ガレットを焼くためのクレープ鉄板は大きいので、すでに焼いたものが500円で買えるなら楽ですね。
「おいおい、ここはフランスじゃないぜ。」
おっしゃる通りですがご安心ください。日本でも買えます。
こちらは小麦粉でできたものですが、業務スーパーで買えます。
そば粉で作られた本格的なものがよければこちらからどうぞ。
ガレットは1枚食べれば満足するくらいの大きさがあります。
そのため、ガレット屋さんに行ったときは、どのガレットにするか一つだけ選ぶことになります。
一方、家で作れば好きな具材を入れられるのは良いところですね。
生地を買ってしまえば楽ですが、家でも小さい生地なら大掛かりな器具いらずで、簡単に作ることができます。
それに、小さいので何種類も具材が楽しめるのも嬉しいです。
というわけで、小さなひとくちガレットの作り方をご紹介します。
ひとくちガレットの作り方 7種類
「ひとくちガレット」と言っていますが、本当にひとくちで食べることが目的ではありません。
本来のガレットのサイズにくらべれば、ひとくちサイズくらい小さいよ。という意味です。
あくまでも比喩なので「喉に詰まったじゃないか!」というクレームはお断りです。
クレープのクレーム…
はい、それでは早速作りましょう。
今回は小さいガレットを作るために、小さいスキレットを使います。
スキレットはニトリで買える直径15cmのもので、直火にもIHにも対応しています。
ガレット生地の作り方
まずは生地がないと始まりません。
生地は予め何枚も焼いておいて、あとでもう一度焼きながら具材を乗せていくのがおすすめです。
失敗してもいいように、多めに焼いておきましょう。
【材料】(30枚分)
- そば粉 300g
- 水 600ml
- 塩 小さじ1
- 卵 1個
- 油 適量
【作り方】
- 大き目のボウルにそば粉を入れて、塩を加えます。
- そば粉がダマになっていれば、予め混ぜてほぐします。
- 水を加えてかき混ぜます。
- 卵も加えてさらによく混ぜます。
- ラップをして、2時間くらい放置します。
- スキレットを火にかけ温めます。
- スキレットの表面に薄っすらと油をなじませます。
- 温まったら弱火にします。
- ボウルからおたまの3/4程度すくって、スキレットに流します
- スキレットをまわして生地を全体に広げます。
- ぷつぷつと表面に穴が開いて、状態が安定したらひっくり返します。
- 1分程度焼きます。
- 完成です。
「7」~「12」を欲しい枚数分繰り返しましょう。
5枚目くらいでコツがつかめてきます。
卵とチーズのガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- 卵 1個
- ミックスチーズ 適量
- 塩コショウ 適量
- パプリカパウダー 適量
【作り方】
- スキレットを中火で加熱し、油を薄っすらなじませます。
- 温まったら卵を割り落として、黄身を少し崩します。
- 塩コショウをします。
- 適度に焼き固まったら皿に移し4等分します。
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)に切った焼き卵の1/4を置きます。
- ミックスチーズを好きなだけふりかけます。
- チーズが溶けたらパプリカパウダーをふりかけます。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
エリンギと舞茸のガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- エリンギ 1/2本
- 舞茸 50g
- バター 適量
- コショウ 適量
【作り方】
- エリンギと舞茸を器に入れ、ラップをして500Wで1分加熱します。
- スキレットを弱火で加熱し、バターを溶かします。
- バターが溶けたら、加熱したエリンギと舞茸を加えます。
- 焼き目がつくまでソテーします。
- 焼けたエリンギと舞茸を皿に戻します。
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)にエリンギと舞茸を置きます。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
サーモンとディルソースのガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- 刺身用サーモン 2枚
- ディルソース 適量
【作り方】
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)にサーモンを置きます。
- サーモンの上にディルソースをかけます。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
海老のアヒージョのガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- 海老のアヒージョ(KALDI) 1/2缶
【作り方】
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)に海老のアヒージョを置きます。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
海老のアヒージョはKALDIで300円(税込)で買えます。
ツナマヨとカニカマのガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- ツナ缶 1/2缶
- カニカマ 2本
- コショウ 適量
- マヨネーズ 適量
【作り方】
- 容器にツナ缶を開けて、カニカマも1本入れます。
- コショウをふりかけ、マヨネーズを加えて混ぜます。
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)に混ぜたツナマヨともう1本のカニカマを置きます。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
ハムとブロッコリーとチーズのガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- ハム 1/2枚
- ブロッコリー 1片
- コショウ 適量
- ミックスチーズ 適量
【作り方】
- ブロッコリーを十分に茹でます。
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)にハムを置きます。
- ハムの上に茹でたブロッコリーを置きます。
- ミックスチーズを好きなだけふりかけます。
- チーズが溶けたらコショウをふります。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
カレー風玉ねぎ炒めとトマトのガレット
【材料】
- ガレット生地 1枚
- 玉ねぎ 1/2個
- カレーの恩返し 適量
- ミニトマト 1個
【作り方】
- 玉ねぎを2㎝角程度に刻みます。
- スキレットを中火で加熱し、油を薄っすらなじませます。
- 温まったら切った玉ねぎを入れ、しんなり焼き色がつくまで炒めます。
- カレーの恩返しを加え、全体になじむまで混ぜ炒めます。
- 炒めた玉ねぎを容器に移します。
- スキレットに焼いたガレット生地を置きます。
- 生地の上(端の方)に炒めた玉ねぎを置きます。
- 玉ねぎの上に半分にカットしたミニトマトを置きます。
- ガレットを折りたたんで形を整えます。(折り目を押し潰すとたためます)
- 完成です。
KALDI(カルディ)のシードルと合わせる
ガレットを作ってみましたか?お疲れさまでした。
「いや、今電車の中なんだけど。」
わかっておりますよ。
それはともかく、作ったガレットを並べてみるとこんな感じです。
色とりどりで悪くないですね。ね。
ひとくちガレットは手で持って食べられるのも素晴らしいです。
そして、ひとくちガレットと合わせるのはおなじみカルディのシードルです。
カルディのシードル「La Bouche En Coeur(ラ ブーシュ オン クール)」はこのブログで度々紹介しています。
「またこれかよ!」と言われてもかまいませんよ。ええ。
美味しさと買いやすさを兼ね備えた、素晴らしいシードルなので何度でも紹介します。
きっと今後も紹介するでしょう。
何度でも大歓迎!
さて、頑張って作ったガレットと楽しみたいと思います。
7種類も作ったので、全部の感想を書くのは割愛します。
そのかわり、美味しかったBEST3の発表です。
- エリンギと舞茸のガレット
- ツナマヨとカニカマのガレット
- 卵とチーズのガレット
- 海老のアヒージョのガレット
「おいおい、4つ紹介しとるやないか!」
第3位は同率ですのでご容赦ください。
無理やりBEST3を発表しましたが、全部美味しいです。本当です。
特に美味しかったのはエリンギと舞茸のガレットで、これはシードルとの相性もばっちりです。
ポイントはバターで炒めたことだと思います。
「シードルに合う料理=バターを使った料理」と言っても過言ではありません。
シードルと合う食べ物を見つけるための素晴らしい気づきですね。
もしかしたらニュートンでも気づいていないかもしれません。
リンゴだけにね。
というわけで、今回の一杯でした。
バターは友達。
シードル太郎